チェンバロとクラヴィコードの演奏会
チェンバロとクラヴィコードの演奏会のチケットを取ってもらったので聴いてきました。
チェンバロはすごく好きな楽器の一つで、とにかく世界観が優美な曲や幻想的な曲が多く書かれています。
張られた弦を鍵盤と連動する爪で弾いて音を出す類の楽器です(適当)
一方、クラヴィコードは名前を知ってるくらいなものでした。
こちらは弦を押すことによって音を出しているようです。
音が小さく、そもそも楽器自体小さいので作曲家の人が持ち歩いて旅したりしてたようです。
奏者は大塚直哉さんという方で、藝大の教授をなさっているという事でした。
『静かな音楽会』と称された今回のコンサートは、曲目がとてもひねくれていて面白かったです。
*。+・。*・+。*。・+。+*。*・。*
1.F.クープラン
『クラヴサン奏法』から8つのプレリュード
2.F.クープラン
シテール島の鐘・幸福な想い・神秘の障壁
3.J.J.フローベルガー
4.J.Sバッハ
『平均律クラヴィーア曲集 第1巻』から
第1番 ハ長調BWV846・第2番 ハ短調BWV847・第8番 変ホ短調BWV853
5.W.A.モーツァルト
幻想曲 ニ短調K397
6.W.A.モーツァルト
きらきら星変奏曲
7.J.S.バッハ
*。+・。*・+。*。・+。+*。*・。*
モーツァルトの曲をクラヴィコードで、他はチェンバロでの演奏でした。
どれもとても優美な曲でした。
特に感銘を受けたのは3.J.J.フローベルガー作曲の未来の死に寄せる瞑想でした。
クラシックを聴く際に時代背景って少なからず知っておいた方が深みを感じられると思います。
宗教観がしっかりしており、教会音楽が沢山作られている時代な気がします。
神や死後の世界などがはっきりと想像できるテーマになっていて、曲を聴いているとやはりイメージが湧きやすいと感じます。
未来の死に寄せる瞑想は、気が付くと白く荘厳な部屋に一人でいて怖い様な幸福な様な気持ちになるイメージが湧きました。
曲を聴いてイメージするものは人それぞれなので主観でしか感想は述べられませんが、少なくとも私は裏ラスボスの清廉潔白故に恐ろしさを内包している感を感じました(ゲーム脳)
チェンバロといえばバッハなイメージがあったのですが、フローベルガーも良いなぁと。
クラヴィコードは本当に繊細な音で、後ろに座っている人のお腹の音が聞こえるくらい静かに聴きました。
シンセっぽい音でとても親しみを感じました。
きらきら星が可愛く聞こえたので、曲って音色で顔色が変わるよなぁと再認識。
普段短調ばっかり聞いてますが、チェンバロで聞く長調も畏怖感があって楽しいです。
ちょこちょこコンサートで生音を聞きたいです。
次はパイプオルガンを聞きに行きたいなぁ…。