初めての2.5次元
先日、幼馴染の伝手で舞台を見に行きました。
造形屋さんとして舞台に携わっており、ゲネプロに呼べるんだけど来る?と誘ってくれたので喜んで乗らせてもらった形です。
ただの舞台ではなく、いわゆる『2.5次元』と呼ばれるアレです。
こちら。Fate/Grand Orderの舞台を観劇いたした次第です。
Fate/Grand Orderは通称FGOと呼ばれるスマートフォン向けアプリゲームです。
FGOを雑に説明させていただくと、
このままだと人類が滅びてしまうので過去に介入してどうにかしようねという感じです。
その過程で7つの時代に特異点があるのでそこを正しましょうねと進めていきます。
聖杯と呼ばれるものを回収してまわるのですが、その7つ目が「第七特異点 絶対魔獣戦線 バビロニア」。古代メソポタミアの時代なわけです。
まだ神が存在していた神秘の時代。
最後の都市「ウルク」と人類を滅ぼそうとしている女神たちに関わりつつ真相を暴いて聖杯を回収するという寸法です。
上記、ざっくり説明しましたが、笑いあり涙ありでストーリーが進んでいきます。
この章は私はクリア済みのところなので、前知識あり状態での拝見でした。
まず初めに出た感想が、声がすごい。
FGOは全てのキャラにボイスがついているのですが、再現度がすごいです。
声もさることながら、細かい動作や立ち振る舞い、口調や歩き方まで本当に違和感がなくて驚きました。
2.5次元舞台というものは、コスプレをした人たちがそれっぽいセリフを言うだけのものと偏見を抱いていましたが、舞台美術も相まって一種の芸術品として仕上がっていました。
誰が一番とか無いくらい皆キャラクターそのものになっていて
イケメンと美女しかいなかったし、ケツァルコアトルのプロレスとかすごかった。
というか動作が本当に軽やかで、それでいて筋肉を感じさせない筋力だったのがすごい。本当に良かった…良かったしか言えないよ…
キャラクターが歌ったり踊ったりするのは思った以上に愛らしさと凛々しさを感じてすごく癒されます。
特に、ダヴィンチちゃんの歌が本当に上手でした。
群を抜いていてやばかった…と思っていたら宝塚出身の人だと聞いて心底納得しました。
ただそこ以外のシーンで、席が悪かったのか、ゲネプロだからなのか、一部伴奏が大きすぎて歌詞があまり聞き取れない場面があったのが少し残念でした。
また、マシュ役の人の2次元寄りの演技も本当に、本当に素晴らしかったです。
ですが、寄りすぎて他の方とのバランスが少し悪かったような気がしました。
舞台というよりアニメに昇華しすぎてしまっていたような…でも素晴らしいと思いました。
FGOは戦闘が入ったり歴史上の人物に対する説明が覚えられなかったりでプレイしていても把握できかねるところがある(私の理解力が低かったり、セリフ飛ばしがちだったりするせいだと思う)のですが、簡潔にまとめられていてわかりやすかったです。
登場しないキャラや端折られたシーンがありましたが、大筋を語るにはいい削り具合だったのではないかと思います。
私はFGOではジキル/ハイドとモードレットというキャラクターが好きで、それ以外特に推しらしい推しはいなかったのですが、今回の舞台を見てアナちゃんも育てようと思いました。
アナは小柄で陰のある礼儀正しい人間嫌いの少女です。
あまり細かく設定を書くとネタバレ的にアレなので詳細は語りません。
今回の舞台では小柄な役者(桑江咲奈さん)が演じられていたのですが、完全にアナでした。というか私の想像以上の可愛さで感動すら覚えました。
普通にプレイしているだけでは気づかないキャラクターの魅力も役者さんが引き出してくれていたのではないでしょうか。
見終えた後すごい熱量で誰かに語りたい気持ちになります。
なんだか他人にこういった話を聞かせるのは言葉に気を使ってしまうのでしませんが…
舞台の向こうは異次元というか、そういう非日常を味わうことが出来ました。
表現に一部シュールな点はありますが、それも含めて本当に楽しい舞台でした。
誘ってもらえて本当に良かった。ありがとう。
またちまちまFGO再開しようかなぁ~と思います。
↑誘ってくれた幼馴染は前回の舞台も携わっています。
オジマンディアスの曲とか本当に頭に残って良きなのでお勧め。