山谷脳中記

創作活動とドールが好きな駆け出しSEの忘備録です。

BATMANを一ミリも知らないが『ジョーカー』を観てきた

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joker

久々に筆を走らせることにしました。

ごきげんよう、山谷です。

先日『ジョーカー』を観覧してきたので感想をしたためようと文字を打ち込む事にいたしました。

※以下、ネタバレがあるのでまだ見ていない方はご注意下さいね。

前提として

私は「BATMAN」について何もわかりません。

人生もそろそろ弱中級者かな?というほど生きてきましたが、BATMANについての知識は蝙蝠っぽい人(多分バットマン)がいるという事くらいです。

何となく悪そうな見た目なのでダークヒーロー…?

多分マーベルの人ですよね?というくらい。

 

世間の評価について

 共感がどうのと言われているのを少しだけ見たことがある。

映画に誘われそうな雰囲気をむんむんに感じていたためネタバレはみないようにしていたので、なんだか感想が良く流れてくるなぁ程度で流しておりました。

 

本編を見ての感想

 今のところ字幕版のみの放映なので字幕で見ました。

文化の違いなのか、感情を読み取りづらかったです。

その癖、主人公の心理描写を描いていたので少し難解だった…。

そもそもバックグラウンドを知らないので(こちらの方がバックグラウンドですが…)見当はずれかもしれませんが、何も知らない意見として感想を綴ってみようと思います。

 

あらすじ的にはピエロを生業としていた主人公が治安の悪い街で不良にイジメられたり、過剰防衛したり、身近な人にハメられたり、身内に否定されたり、実は幼少期虐待されていたことを知ったり、コメディアンとしての芸をバカにされたりして精神がおかしくなっていく話。

端的に言うと一人の不幸な人が悪のカリスマに祭り上げられるまでを描いた作品。

 

主人公:アーサーは生き辛いを形にしたような人物で、

突然笑ってしまう疾患を持ってるし、市の福祉施設で精神科にかかってるし、ギャグセンスは他人とずれてるし、脳疾患を抱えた母と二人暮らしでお金にも困窮していました。

ピエロとして真面目に仕事をしてたけど、不良に暴行されたり、嫌な誤解を受けたり散々な目にあって、落ち込んでいる折同僚に拳銃を渡されて殺人を犯してしまいます。

 

私はあまり主人公に感情移入できませんでした。

壊れていく過程・背景を丁寧に描いていたので思わず「仕方ない」と考えてしまいそうになりますが、暴行と言えど逃げれば良かっただろうし、馬鹿にされたからといって殺人は良くないと思いました。

常に悪そうな方を選択しているところが見ていてもどかしかったです。

それが彼の精一杯なのは考慮できましたが、無関係の人も殺しすぎだし、良くないと思う(こなみ)

 

笑いどころがズレてたけど、テレビ番組に呼ばれたのは笑い者にするためだと気づいていたのが意外でした。

というか、司会者の人を本当に信頼していたと思っていたので行動があんまり理解できていませんでした。ディスりとイジりが判断つかなかったというか…。

番組で褒められたのも妄想?父性を求めるあまりに?あと本物の父親って結局どなた?察しが悪くて全然わからなかった(@_@;)

 

なんかアーサーは「誰も自分を認識していない」類の発言をしていましたが、ピエロ姿での殺人が賞賛され、貧困層にとってのヒーローがピエロになったところで脳汁がドバドバになったんだろうなぁ。

 

最後、市長候補の方は殺されてしまいましたが、息子は殺されていないようだったので、きっとこの子がBATMANだな(名推理)

 

総評すると理解はできるが共感できない話だった。

こんなにも『平』な気持ちで映画を見たことなかったから新鮮でした。

なんというか、退屈という訳ではないけど面白いとも言えないというか。

映像的に好きなシーンはいくつかありましたが、主に心理描写だし、異文化ジョークやテンションで流れを汲み切れなかったし、アクションシーンというアクションシーンもなかったのでどこで盛り上がりどこで涙するべきかもわからなかった。

 

病んでいく過程を丁寧に描いていて(元々病んでたけど)殺人鬼の心理ってこんな感じなのかもしれない~という気持ちです。

きっとBATMANをみたら何か変わるのでしょう。