M3についての自分語り
先日、M3という同人音楽即売会イベントに参加してきました。
前日に試聴を上げたにも関わらず沢山の方がスペースにおいで下さり、本当に嬉しかったです。
情報が遅いのがいつもの事になっているのが申し訳なく思い、次回からは何をもってしても一週間前までには試聴を上げようと決意しました。
思い起こせば、試聴を早めに出せたことがそうそうないんじゃないかな~と思い色々ノスタルジーを感じたので自分語りを始めます。
初参加は2015年秋M3でした。
それまでMusic Studio Producerというフリーソフトで作曲をしていましたが、Cubaseを購入したのです。
柏ちまき氏、ななざき箔人氏の二人と共に「Q.O.L」というCDを作り上げました。
当日の明け方までかけて50部刷りました。それでも足りないかもと思ったのを覚えています。修羅場はキツかったけれど、今同人活動してるんだ…!と興奮している自分もいました。それはそれで楽しかったのです。
結果、見事に売れ残りました。それでも半分に満たないくらいは捌けていったのが今にして思えばすごい。
この時お隣だったサークルさんが某界隈で非常に有名な方で、私も大好きな作曲家さんでしたのでサインを頂き、なんと私達のCDの感想・アドバイスまでいただいたのです。
初めてだらけのM3で色々な事が衝撃的でした。新しい世界の始まりです。
次の年の春M3、「ウサギの泉」というシングルを出しました。
初めてジャケットを自分で作成しました。MIXはほかの方にお願いし、まともな仕上がりに。よし、いけるぞと思いました。
しかし、これがなんと2枚しか捌けなかったのです。結構ダメージを食らいました。
ほぼ人の来ないスペースで、時間いっぱい座っていました。
2016年秋M3、前回の反省を生かし少部数のみ持っていきました。
「Ministerium」というミニアルバムです。
今までコンセプトがあるようなない様な感じでしたが、初めて明確に意識して書いたCDでした。
これはなんと20分で完売という事態に。ビックリしました。
完売なんて初めての出来事だったのでとても嬉しかったです。と、同時に懐疑心の様なものも湧いてきました。別のサークルと間違えられているのではないかなと。
色々調べてみると前回のCDを評価されての結果なようでした。
ちなみに、この年に初めてフリルっぽい恰好をして売りました。
2017年春M3は色々試行錯誤をしてみることにしました。
無料頒布、合作、オペラ調。どうしよう、どうすればいいんだ。
人から評価される事に慣れていないため、非常に行き詰まりました。作風ってなんだろう。何がやりたかったんだっけ。スペースのレイアウトだけは完璧でした。
頒布状況は…うーんな感じでした。が、初めて打ち上げなるものを身内以外と行いました。色々な話ができて、とても楽しかったです。
2017年秋M3、友達に手伝ってもらって動画を作成しました。
「Ceries sur le gateau」というCDです。この作品は私なりに表現したいものがきちんと表現できていた初めてのものかもしれません。こちらはほぼ完売でした。
このころから技術面の拙さを認識し始めるようになりました。
2018年春M3「Op.7の庭園水晶」というミニアルバムを制作。
ジャケットを幼馴染で造形屋の雪二香氏に依頼したところ、非常に上等なイラストを頂きました。、前々から自分の声では技術が足りないのはわかっていたので、ジャケットに負けない様にと友人にボーカルを依頼しました。地声も可愛い子で、歌ってみてほしいと思っていた此花みやびちゃんです。自分以外のボーカルのMIXがわからず苦戦。メロディーと歌は気に入っていましたが、魅力を引き出しきれず。収録忘れもあったので非常に落ち込みました。
多忙と自信喪失でこの年の秋M3には申し込みませんでした。
修正:ちょっと記憶違いだったのが申し訳ないのですが、書類不備で落ちた時ですね。
結局落ちてて良かったなという年でした。
2019年春M3、「魔想幻日記」というミニアルバムを出しました。
MIX・一部作詞を他の方に依頼、ボーカル・ジャケットは前回のメンバーで制作しました。ラテン語を見事に歌ってくれて本当に良かったと思いました。
ただ、製作状況がカツカツだったために色々と悔いの残る部分もありました。
そして今回、2019年秋M3「ろすと・あるけみい」
またもやギリギリの制作となりましたが、これを作ってよかったなぁと心から思います。今はまだ気持ちを消化して文に書くまでに至りませんが、前向きな気持ちです。
正直にいうと、自分の作品の評価は読みたいと思いませんでした。
エゴサもしないし戦利品も見たくない。誰かと比べたり人の評価を気にしたくないと思っていましたし、今でもそう感じる部分があります。自分の作ったCDを誰かが聞いてくれているのが未だに信じられません。常に自信もありません。センスがあるとかないとかも自分で判断がつきません。
でも、そう思ってしまうのが低意識の原因だなぁと今回のイベントで気が付きました。
良いと言ってくれる人が身内以外にもいるのだから、少しは自信を持って作ったり届けたりしないと勿体ないし、失礼な事ですね。
毎回なのですが、実はイベント直前の方が良いメロディーが思い浮かび、それまで制作していた曲を丸々ボツにするみたいな事をやってしまうので、インスピレーションと技術を大事に、自分が本当に納得する作品を作っていきたいなぁと思いました。
2020年春M3に応募しました。
自分が満足するのはもちろん、聞いてくれている人、関係者にそれぞれ満足してかつ脳汁がドバドバでるような作品を作ります。
無理やり間に合わせるとかはもうやりたくないです。
忘備録として、決意として、歴史として、ブログに残そうと思います。