好きな感情
先日怖い話の記事を書きましたが、今回も似たような忘備録です。
私は人口密度ワーストで三本の指にはいる県の出身です。
平均年齢ランキングではなんとワースト一位。
そのため子供向け施設の活気は都会ほどは無く、広い土地があっても閑散としているのです。そんな事が当たり前の土地で育ってきました。
私が小さい頃の水族館は鬱蒼としていてその上人も少ないので、まるでホラー映画に迷い込んだかのような風格がありました。
とはいえ当時は海洋生物が大好きで水族館に行くのはテンションが上がりました。
入るとすぐにウミガメの水槽が、しかも見下ろす形で設置してあったと記憶しています。
薄暗い中で泳ぐウミガメは得体の知れないものの様でした。
でも、それより恐ろしかったのがタカアシガニです。
地球外生命体の様なフォルムが現実味のない施設の中で当たり前の様に動いていたのが不気味で不気味で仕方ありませんでした。
イルカやアザラシが大好きでぬいぐるみを大事にしていたのですが、そういった海獣系は確かいなかった気が…
もう朧げな記憶ですが展示途中みたいなところにお土産屋さんがあって、夜光貝のネックレスを買ってもらって嬉しかった思い出がある気がします。
クッキーなどのお菓子系は確か駐車場のプレハブみたいなところで売っていました。
現在は改装されてすっかり毒のない施設になっています。少し寂しいですね。
また、いつか行った植物園は比較的綺麗なのにひと気がなくて薄気味悪い様な悲しい様な気持ちになりました。
楽しそうな植物園ももちろん存在しているようですが。
私はやはり昔に戻りたいだとか異世界に行きたいとか定期的に思ってしまうですが、そんなとき経験的に退廃を求めてしまうんだなぁと思います。
無駄に広い道の駅で、池の鯉に餌をあげたりしている内に迷子になって味わった絶望感や自分以外誰もいない家など不安な要素が脳にこびりついて離れずいつの間にか魅力になっているのでしょうね。
むしろ怖いが魅力に変わった瞬間もう私は幸せなのかもしれないなぁと思います。
怖いことも嬉しいことも幸せだと言える今の状況が人生の絶頂期なのかもしれません。
振り返ることができるようになったことでやりたいことがまとまりますね。
こうしてブログに記したい事が思いつくのが嬉しいです。